数のない夜  足摺   


 ・旅の途中でひと声叫ぶ。聴きたくないひとは読まないほうがいい。

平家物語 巻の三に「足摺」がある。
能や芥川龍之介の作品にも登場する僧侶、俊寛のお話。

平家に謀反を企てた俊寛らは、流刑地で罪を償っている。
そこへ恩赦の知らせが届くが、俊寛の名だけがない。
砂浜で、身もだえし足摺りして千切れる思いで船を見送る俊寛のさまをなぞらえ、
足摺りとは、口惜しさと、どうしようもなさのことをいう。

シワ コ が、夜間に放し飼いをしている犬に突然襲われ咬まれた。
寺の境内で、賽銭泥棒よけに放している大きな和犬だった。
住宅地だったから、そんなこととは知らず、散歩で境内を横切った。
シワ コ が盾になり、わたしは無傷だった。

シワ コ の傷に、住職のそれからの数々の無礼に、
胸がよじれる思い。
これを足摺りという。



シワ コ は急所を咬まれましたが命に別状なくちゃんと餌も食べ排泄もできます
by NOONE-sei | 2008-07-27 23:03 | 数のない夜(23) | Comments(18)
Commented by とっと at 2008-07-28 07:21 x
シワコさん 体の傷が癒えたなら、どうぞ心ない人間のことは忘れてやってください。
あなたを思うやさしい気持ちだけ見つめて生きてください。
Commented by NOONE-sei at 2008-07-28 08:30
とっとさん、
シワ コ を思ってくれてありがとう・・
いま、シワ コ は病院で子犬を見て震えます。
なのに、咬んだ犬をその病院に連れてきてシワ コ に会わせようとする人の気が知れません。
お詫び?ほんとはおとなしいとアピール?
その人の気は済んでも、わたしとシワ コ の気は沈みます。
とっとさんのやさしい気持ちがうれしい・・
Commented by ろこお at 2008-07-28 09:32 x
怖かったね、シワ コ・・・
噛んだ犬、飼い主を ぼてくりこかしに行きたいです。

お大事に
Commented by ろここ at 2008-07-28 10:01 x
びっくりしました。 お見舞い申し上げます。
シワ コのこころの傷を思うとつらいです。
少しでもはやく癒されるように願っています。
お大事に。
Commented by mica at 2008-07-28 13:04 x
シワ コさん、災難でしたね。
まったく何を考えているのか理解不能な人というのは
どこにでも居るもので。。。
自分のイヌが他人のイヌを目の前で噛み付いているのに
詫びもせず止めもせずに居る飼い主に、
今まで3度程遭遇したことがあります。
どれも被害者は、咬まれても反撃しない礼智でした。

シワ コさんの、カラダとココロの傷が、
はやく癒えますように。。
Commented by ひす at 2008-07-28 14:41 x
途中まで読んで、それから毛が逆立ちました。
とりあえず、シワコが無事でよかった…
でも体の傷もそうですが、仔犬を見て震えるその心の傷が痛ましい。
元気になって、またあの笑顔を拝見したい。
シワコ、シワコ…

セイさんも大変ですね。
お気持ちを察っするに、
じりじりじりと、こちらも擦り切れる思いです。
Commented by NOONE-sei at 2008-07-29 00:02
ろこおさん、
おぉーーーーーーーーー。 ありがたう。
現在のわが家には、このとんでもない飼い主と闘ってゆくために
そういう肩を押してくれる言葉が必要なんだ。
通学路でもあるので、このまま泣き寝入りしちゃいけないのです。
シワ コ とどんより沈んではいられないよね。
Commented by NOONE-sei at 2008-07-29 00:11
ろここちゃん、
わたしね、シワ コ がすんごくがっかりしているのがショックです。
傷も筋肉に達しているので酷いのですが、盾になった、
つまりわたしがシワ コ を助けられなかったことがまた、ショックなの・・
ごめんよぉ、、、、って思う。
割って入ったらきっとわたしが咬まれていました。
見えていない左目が、事故から5日目なのに少し出目金になっていて、
シワ コ は興奮が鎮まっていないようです。
Commented by NOONE-sei at 2008-07-29 00:25
micaさん、
三度もですか。そのたびに皆が傷つきましたね。
この事故はある意味、悪質です。
泥棒を咬むことも前提に放し飼いにしていたのですから。
放していたのは純血秋田犬です。
繋留して環境を整えるために保健所指導が入り、それは受け入れざるを得ないのですが、
この飼い主はしつけは犬に不自然さを強いるとして、拒んでいるのです。
「自然」や、「犬の幸せ」について、micaさんのような考え方をしない人です。
「野生」のまま牙という凶器を持った動物を寺という公共性の高い場所に放す人とは、
もう関わりあいたくないのですが、もう少し外側(行政)から攻めていかなくちゃなりません。
場合によっては警察のちからも。
Commented by NOONE-sei at 2008-07-29 00:36
ひすさん、
>毛が逆立ちました。
本能に刺激したのですね?
ひすさんは動物だったのだなぁ。
「我輩は猫である」に、88880本の毛が逆立つという記述があるそうですよ。

わたしもシワ コ にもし笑顔というものがあるなら(犬の顔の筋肉に)
はやくもとの穏やかな顔に会いたいです。
シワ コ は、病院での毎日の注射に顔色ひとつ変えないのに、
傷の近くに手を持っていっただけで震え、目が泳ぎます。
はやくいつものシワ コ に会いたいよーーー。
Commented by 連れ合い at 2008-07-30 11:08 x
こんにちは。
事故を昨日知りました。遅くなってごめんなさい。
とは、言っても、なんと言って良いのか。。
体の傷は深いようですが、命には別状ないとのこと。
一日も早い快復お祈りします。
が、が、!
心の傷の方が心配です。シワコさんもセイさんも。

怖かったね~~シワコ。
もう大丈夫だよ。大丈夫だよ。と毎日に言ってあげることが一番の近道なのかな。。



Commented by NOONE-sei at 2008-07-30 18:56
連れ合いさん、
お気持ち嬉しいです。ありがとです。
シワ コがだいぶ眠るようになったので、わたしのフラッシュバックが少なくなってきました。
いかんいかん、と思いながら、シワ コ と気持ちが連動してしまうのですね。
シワ コ と目をみつめあって、「もう大丈夫だよ。大丈夫だよ。」と
言いますね。毎日、ね。
Commented by オア at 2008-07-31 17:17 x
>この飼い主はしつけは犬に不自然さを強いるとして、拒んでいるのです
この住職はいったい何を言っているんでしょう
本当に質の悪い自己満足にしか過ぎないと思います
そもそも賽銭くらいくれてやるくらいの度量がないもんでしょうか
坊主丸儲けのくせにね
こういうバカな飼い主に飼われた秋田犬もかわいそうですよ
彼なりに主人に忠実であろうとしたんでしょう、シワ コがそうであったように
ああ、何かもうシワ コに毎晩添い寝してあげたいです
Commented by NOONE-sei at 2008-08-01 01:32
オアさん、
じーんとなりました、喩えでなく。
わたしも、お賽銭、あげちゃうか一杯の粥を施し説法すればいいではないかと思いました。
そもそも犬を人間界に組み込んだときから、犬には還る野生の群れは既に無いのですよ、
人間界で受け入れられるように計らってやることは、人間の責任ではないでしょうか、と
その飼い主に説いた(敢えて「説いた」と言います)のですけど。
口の立つ職業の人には、まっすぐの目で言うしかない、と決意を持って。
悲しかったです。なんだが言葉にならないけれどうんと悲しかったです。
オアさん、シワ コ の左の出目金をなでながら添い寝してやってほしいです。
Commented by 連れ合い at 2008-08-04 11:37 x
セイさん、こんにちは。
その後、シワコさんの具合はいかがですか?
ゆっくり傷を癒していってくださいませ。
ところで、まったく違う話なのですが、先日、ワタクシ、お会いしたこともないセイさんの夢を見ましたので、ここで報告させていただきます。
とある、中古CD屋にてイロイロ物色していると、80年代前半に出された、未開封CDを発見。よくよく見てみてると、そのユニットはセイさんがボーカルで参加しているアルバムでした。
「ああ、なんだぁ、やっぱりセイさん実はこんなことまでやっていたんだ!」と妙に納得した夢でした。
失礼いたしました。
Commented by くるり at 2008-08-05 00:41 x
今頃知りました、本当にごめんなさい。

放し飼いなんて、通り魔と変わらないのにね。
そんな方が僧職なんて、悲しいことですね。
Commented by NOONE-sei at 2008-08-05 03:32
連れ合いさん、
おかげさまで傷はだいぶいいです。あとは心理面の復活です。
引っ込み思案な婆犬はシワ コ に似合わないからね、がんばる。

夢に出ましたか。ギャランティは、、、そうだなぁ、、考えときます、くすくす。
ボーカルは、一度だけ、ジャズをやってる人たちの即席ユニットで
南佳孝「おいらぎゃんぐだぞ」を歌ったことがあったです。
でも歌はだめ。恥ずかしくて、向いてません。
それにしてもなじぇにそのような夢を見たですかねぇ?不思議ですねー。
今度はちがうバージョンで登場してあげますから、ご報告くださいねー。
Commented by NOONE-sei at 2008-08-05 03:37
くるりちゃん、
いいのよー、読んでくれた、そのことが嬉しいし、
忙しいだろうにコメントまでしてくれて。なでなで

↑のお話に書いたとおり、すっかり坊主嫌いになってしまったセイは、
家族で神社のお祓いを受けることになりそうです。
気はこころ、、、ね。

また大阪の旅のお写真を載せるから、また愉しんでねーー。
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