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25夜 赤豆白豆


どれにしようかな それは神さまのいうとおり 赤豆白豆三度豆
ちいさい頃から知っている数え唄。調べると、地方によって唄の文句もいろいろ。

五月の季語にはソラマメがあって、店頭でいちばん見かけた五月の末。
でも値段は高くて高くて、おなか一杯食べただのと聞くと、地団駄を踏むほどうらやましかった。
わたしは豆類がそう好きなわけでもないんだが、
ソラマメだけは別、ソラマメになる夢を見るくらい、どんぶりにひとつ一人占めしたいくらい。

運動会だ祭りだ人寄せだ、、と、行事があれば当たり前のように赤飯を炊く人を幾人も知っている。
「赤飯に味噌汁、お新香、煮物があれば誰が来ても大丈夫。」
香の物は季節の野菜だろうし、煮物は身欠きニシンの煮物だろうか。
わたしの中の『お母さん』とはこうしたイメージで、お母さんとは偉いな、と思う。
そういうことに、母、西太后もわたしも疎かったからなおさら。

赤豆とはアズキのことだろうか。白豆とは白花豆?
北海道から両親に送られてくる赤豆や白豆のいただきものを いつもわたしが煮る。
今は好きになったけれど、ちいさな頃には赤飯が嫌いで、カレーをかけたら、バチが当たると叱られた。
それでも、煮てどんぶり二杯はあるアズキを食べきれずに、トマト煮込みにしたりする。
メキシコの料理には似たような豆料理があるのだから、いいか。白豆も、もっぱら豆のサラダだ。

三度豆とはエンドウ豆のことだろうか。畑のサヤエンドウはそろそろおしまい。
畑のものを見て歩いたら、今年はいいものをみつけた。
毎年、葉ばかりだった山椒の木に、実がなった。
しばらく見ていなかったアゲハの幼虫がもぐもぐと葉を食べてまるまると太っていた。
口を上から下に動かして葉を食べる様子にしばらく見入ってしまった。
あんまりかわいいので、ちょん、とちょとだけ頭に触った。ほんとは触っちゃいけないのだけれど。

今夜は豆のお話。でも山椒の実って、豆とは言わないような、、、。


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山椒。葉は身欠きニシンの酢醤油漬けに香りが移るよう、一緒に漬け込む。

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ちっちゃな瓶にひとつくらいの山椒の実。

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サヤエンドウの白い花。この花が終るとさやが付く。

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サヤエンドウと、育ちすぎて中から取り出したエンドウ豆。

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                                                                 器は筑前のうつわや・作

映画「妖怪大戦争」には水木しげる翁が出演していてうれしかった。
忌野清志郎が妖怪ぬらりひょん、物語の結末の鍵になったのは、妖怪あずきあらいだったっけ。
by NOONE-sei | 2007-06-10 03:32


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