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95夜 死体がひとつ


はじめに : 今夜の夜話は、本編を観る予定なら読まないほうがいい。

「ラッキーナンバー7」を観た。
いいじゃないか、これ。
ひとつの死体に仕掛けがいっぱい。

観る前に、原題を見ちゃだめだよ。
できるならポスターも見ないで本編を観たほうが、楽しい。
なんにも知らずに観たほうが、知能をぐるんぐるんに回されて楽しく疲れさせてくれるから。

英語の言葉のあやとりが楽しい。
wrong time ・・long?
wrong place
wrong number 

goodkat ・・cat?

lucky number 7 ・・seven?

この映画、復讐の物語とも、大きな意味で父と子の物語ともとれるし、
実際には死体がいっぱい、血がいっぱい、陰険でどうしようもなく暗い物語なのだが、
可愛い愛の物語でもあって、それが映画に明るさを与えている。

ジョシュ・ハートネットの鼻血が可愛い。
ずっとずっと、映画が終るまで、運のない、情けない、頼りない、目に力のない、
そんな明るい若造姿でいて欲しかったのだけれど。
タオルを腰に巻いた裸はどうでもいいんだが、シャツにはアーガイルのベストだなんて、
若造にぴったりの清潔感じゃないか。
モス・グリーンのベストが綺麗。

ルーシー・リューがちっちゃくてくるくる動いて可愛い。
こんなに可愛かったら、悲しい顔はさせられないね。
わたしが彼女を観たもののほとんどは、アクションだとかSMの女王様だとかだったもので、
アジアン・ビューティと聞いても、さして魅力的とも思わないでいた。
けれど、「カンパニー・マン」(ヴィンチェンゾ・ナタリ 米2002)という妙に印象に残る映画に、
ルーシー・リューはちょっと可愛い役で出演していて、もしかしたらエキセントリックな役じゃない
ほうがいいのかもしれないと思っていたら、これほど可愛いとは。
ラベンダーの色がよく似合う。
この色、ちょっとしか見えないから、見逃すかもしれないけど。
by NOONE-sei | 2007-01-29 14:01


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