1夜 母性は循環する


赤ん坊を産んだ直後の母親には、野生が宿る。

獣の赤ん坊がすぐに立ち上がったり、乳を飲もうとするのが野生なら、
獣の母が乳をくれようとするのもまた野生。
人間の出産は、現代は医療によって手をかけられているけれど、
本当は人間も同じだ。

母乳で育てて欲しい、と提唱しているお医者が、
産んだ直後に母親を休ませたいのはやまやまだが、
赤ん坊を母親に抱かせ、授乳をさせると言っていたことがある。
母親の肉体は、出産で疲労困憊しているけれど、赤ん坊をそばに置くと、
まるで血の気が頭に上ったように、乳を飲ませて赤ん坊を生かそうとするという。

母親のホルモンは授乳で刺激され、赤ん坊もまた授乳で機能が目覚めてゆく。
出産で使い果たしたかに見えた母体のエネルギーは、
乳を出すと、スイッチが切り替わったように、新しいエネルギーが母性に流れ込む。

驚くのはこの母性だ。
乳は母性を刺激し、母性は父性の引き金になるんだという。
女性は母性、男性は父性という、単純な括(くく)りではない。
「母」、、、という一個の人間の中でのこと。
発生した母性は、父性を呼び覚まし、父性は母性を維持させる働きを持ち、
父性が母性の源となって、つまり生の循環が起こるのだという。
次にはそれが、個から子に父親に、次々と連鎖してゆく不思議。

くるりんさんに子供が生まれた。
これからこの子には絶え間なく無償の愛が降り注ぐ。
そしてこの子は、くるりんさんに幸せをくれる。

今病院にいる、くるりんさんおめでとう、そしてがんばれ。

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by NOONE-sei | 2006-03-01 01:33 | Comments(10)
Commented by yamagoya333 at 2006-03-01 15:26
こんにちは、今日は小雨が断続的に降っております。
少々寒いですが、春です。(きっぱり)
お産のお話、男には実感できないこともありますが、セイさんのおっしゃるとおりだと思います。

奇しくも、本日は長男の誕生日!
父親としての感動をしたためております。

親になった時の感動がひしひしと蘇ってきます。
謙虚こそ。
Commented by NOONE-sei at 2006-03-01 16:35
さくらさん、
こちらは今は雨に変わりましたが、朝は雪が積もりましたよー。
すごく寒いですが、春・・・ですよね?(おずおず)
ご長男のお誕生日、おめでとうございます♪只今拝見してきました。
昔おサルさん、今では親をやきもきさせる程立派になった人間さん。
ほんとに、子供の成長は、自身の成長と比例しますよねぇ、、、。
なんだかうれしい偶然で、とてもいい気分!!
トラックバックしに行っちゃお。
Commented by ひす at 2006-03-02 16:41 x
なるほどな~。
産むだけだったり、産ませるだけだったりでは母にも父にもなれない、
それはつまり、野性を蘇らすことをさぼっているからに他ならないのですね。

「くるりんさんおめでとうございます!」ヽ(・∀・)ノ
(以下は蛇足)
困ったことに、産んだ後の生活にも、
過保護ともいえる保父祖母、環境、これらが野性を封じている気がします。
野性を持たぬ両親からは野性を学ぶすべもない。
そうなると数世代先が空恐ろしい。
しかし、自分自身も含めて、その流れは止まるような気が全くしない。
などと、思ってしまいました。

Commented by NOONE-sei at 2006-03-02 23:12
ひすさん、
産み育てることのメカニズムを このような野生という視点から見ると、
見えなかったものが見えてきますよね。
蛇足に・・
わに丸が今日、期末テストの結果が返ったらしいのです。
「おもしろいべ、ほれ。」とわたしにぺらっとよこした家庭科の答案。
妊娠、出産、乳児の世話、離乳食、育児、、、
こんな勉強を学校でやるのですねぇ、びっくり。
野生が封じられぬよう、願うばかりです、切に。
Commented by akasatana-xyz at 2006-03-03 02:46
>スイッチが切り替わったように
その通りだなあとうなずいてしまいました。
ずっと「男に生まれたかったな」と思ってましたが、出産してからはそうは思わなくなったなあ…。
くるりんさんおめでとうごさいます。
偶々ですが昨日、私の弟夫婦にも赤ちゃんが生まれました。
セイさんの新しい百夜も、生まれたばかりですね。
Commented by NOONE-sei at 2006-03-04 16:15
あかさたなさん、
実はわたしも漠然と「男だったらよかったのに」って、小さな頃は思ったことあります。
わたしの場合は、不器用さや自信のなさ、という情けない理由ですけど。
お母ちゃんになると、子供に一心不乱に必要とされるでしょ、
なんだか自信というか、この子を生かしてるんだという確信が持てるというか。
人間として欠如していたあなぼこを子供の存在に埋めてもらった気がするです。

おぉ、弟さんご夫妻おめでとうございます♪
いいこといやなこと、いっぱいあるけど、結局おっきな幸せね!
>セイさんの新しい百夜も、生まれたばかりですね。
んん~~、なんて素敵なお言葉を戴けたんだろ、、、。

Commented by yamagoya333 at 2006-03-06 10:38
おお、ちょうどよい。
お母さん方は、漠然としていながらも「男」に生まれたかったと、お感じになられた経験がおありなのですね。
現在、娘の一人称が「ぼく」です。

ちなみに、男の私は女に生まれたかったと思ったことはありません。
Commented by NOONE-sei at 2006-03-06 18:12
さくらさん、
男はいいな、いや女はいいな、って、誰しもちらっとかすめるものですよん。
女の子は、心理的にそれが強い時期があるようです。
高校生くらいまで、自分を「ぼく」と言ってた子もいます、実際。
詳しく言うと、性の否定まではゆかないにしても、女性という性を受け入れ
折り合うまでに、女の子には男の子にはちと分かりかねる葛藤がありますね。
男の子は、現実的にものすごく手がかかる。女の子は健康面では結構丈夫だけど
精神的に面倒くさいものがあります。
時間が解決するのでせうねぇ、きっと・・
Commented by くるり at 2006-03-12 14:41 x
お久しぶりです。コメントがこんなに遅れてすみません。
セイさんのブログに出していただけるとは、とても光栄です。
コメントくださった方もありがとうございます。

うちの子は産まれてもうすぐ1ヶ月になろうとしています。
時間と彼の成長はとても早くて、
母は着いて行けずに息を切らしている、今はそんな感じです。

母性、ですね。
私は帝王切開でしたから、すぐには抱けませんでした、触るだけ。
「産んだ」と言うより「取り上げてもらった」という感覚ですね。
でもやっぱり授乳をして、お腹いっぱいで満足げな子供を見ると、
母親だと実感します。
母乳も子供が飲んでくれないと出るようにはなりませんから、
子供が「母親」にしてくれるのは間違いないと思います。
Commented by NOONE-sei at 2006-03-13 00:48
くるりんさん、赤ちゃん誕生おめでとうございます。
こういうとき、大人は「でかした」と誉めるのだとか。
わたしは、んーー、そうですね、「ほんとによくがんばったね」・・かなぁ。
どうしても、くるりんさんの身を第一に案じてしまいます。
くるりんさんかわいさ、って言うんでしょうねぇ。きっときっと、いろんなことがあって、
心細かったり寂しかったりしただろうな、そう思うと胸が、何故でしょう、
きゅんきゅんするのです。
そして、精一杯、母子を気づかうごっちゃんさんを思い、
おっぱいを無心に飲む赤ちゃんを思い、言葉にならないんです、
ほんとに何故なんだろう。
かける言葉がみつからないけれど、わたしの祈りが届きますように。
幸せであるように。
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