決まっているじゃないか、「日経エンタテイメント」だ。 少し前にはテレビドラマの変遷というのがあって、女性が主人公のテレビドラマのまとめも載っていて楽しかった。 沙粧妙子最後の事件簿 ケイゾク QUIZ トリック スペック ここに「ボーダー・犯罪心理捜査ファイル」が入っていればもっと楽しかった。 アニメーションの変遷というのがあったときも楽しかった。 ガンダム 装甲騎兵ボトムズ 青の6号 機動警察パトレイバー ここに「イ・リ・ア」が入っていればもっと楽しかった。 そうそう、押井 守の「Halo Legends(ヘイロー レジェンズ)」をまだ観ていない。 実写とはちがうから、そうはずれではないと思うんだが。 日経エンタメは美容院でのおたのしみなので、続けて読んでいるわけじゃない。 実写はどのような変遷でどのようにまとめられていたんだろう。 きっとわたしの好きな、金子修介版ガメラも、平成ゴジラの女性が主人公のも載っていただろう。 時間を作って観なければと思っていた映画がある。 銀の匙 機動警察パトレイバー ハリウッド版ゴジラ どれも実写で、原作の漫画やアニメーションや日本のゴジラを思うと、大丈夫かと不安になるんだが、 とりあえずひとつ目の「銀の匙」は観た。撮影に臨む前にきちんと俳優の体の準備が整ったよい実写だった。 押井は実写に弱いから不安がある。 ハリウッド版はゴジラを単に素材として使って勧善懲悪を描くんじゃないかとこれまた不安だ。 アニメーションの変遷には、もちろん アンパンマン サザエさん どの分類だったかは忘れたが大御所として載っていた。 どうこう言えるような代物(しろもの)ではないんだが、少しどうこう言ってみる。 「アンパンマン」の魂は正しく美しい。真っ直ぐで真っ直ぐで息苦しくて、美しいものが正しいとは限らない。 自己犠牲を大上段に掲げる物語はおそろしい。 「サザエさん」は非常識だ。 常識の定規(じょうぎ)は曖昧で、「それはあなたの常識、わたしの非常識」なのでつまらないことなのだが、 「サザエさん」は明るく清い。陰(かげ)というものがなくて不気味で、清いものが明るいとは限らない。 事情のある娘でもないのに、長男を教育して一家の明るさの権化となっているのはへんな家族だ。 長男が青年になって家を出たら困るだろう。 まぼろしのような家族の結び目がほどけて負を背負ってくれる者を失ったら困るだろう。 少なくともわたしは家長、あ、この家には家長が二人いたんだが、年をとっているほうの家長から 『バカモ~ン』なんて言われたくない。 ・・美容院では頭を洗ってもらいながら頭の中もしくは頭の中身まですすいでもらえるから楽しい。 追って: 「サザエさん」にわたしが感じている違和感を説明するのは難しい。わたしの中に、わたしが跡取りとして教育された家族観があることへの自覚があるからだ。 「サザエさん」は、波平を頂点とした日本の家長制度の体(てい)をとりながら、実は長女が家を離れずに実質上の跡取りとなっており、本来の跡取りである長男がおりながらその長男に道化として家族の負を負わせて成り立つ、かりそめの家族形態にわたしには見えてならない。 まだ小学生の長男カツオが、思春期や青年期を迎えたのちに自立するためには、この家族形態を自分で切り離すしか方法がないと思うのだが、もしカツオが嫁をこの家に迎え、ワカメが婿をこの家に迎えたら、それを笑って素敵な大家族と言えるだろうか。姓がマスオの姓に変わり、嫁となって家を出たはずの娘がさしたる事情なく家に居つくというのが、そしてそれを許すマスオでないほうの家長波平の神経がわたしにはどうにも理解しがたいのだ。 * □宝島社が発表するその年の漫画の順位づけ「このマンガがすごい!」。 かならずしもわたしの趣味や好みと合っていないか、またはかけ離れていることもしばしばなんだが、 たまたま持っていたもので一般に流通していないものがあった。 「足摺り水族館」は、ページをめくると紙からインクの匂いがした。
by noone-sei
| 2014-03-17 00:25
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