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96夜 春の風物

このごろ、『ふるさと』について考えている。
古い友人、後輩、活字だけで会うウェブログの書き手、さまざまな方角から
彼らの望郷や誇りや嫌悪、もしくはひとことではくくれない感情を感じている。

同様にわたしにもそれらはあり、『ワタシハナニモノナノカ』と同じ比重で
『ココハドコカ』を考える。
 NOONE-sei  ・・セイという名のだれでもないわたしが暮らしている場所は
ほんとうにnowhereなのかを考える。
 自分の文章のなかに、なぞらえて登場させる踊り手だとか作家だとかの多くが
北国に生まれている符牒(ふちょう)の不思議を考える。

今夜の写真はわたしが暮らすふるさとの風景。

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畑の畝を耕すのはこれから。山の雪が消え残り、種蒔きウサギの姿に見えたなら。



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春の小川。芹や西洋大根(クレソン、胡椒草ともいうのか?)が自生する。
右手の林檎畑、枝の芽吹きはこれから。



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梨畑もこれから。ワイヤーの梨棚で枝を横に伸ばす。夏は蝉の宝庫であり蝉の自殺の名所。
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桃畑もこれから。小さい頃住んでいた温泉町では、山の斜面に桃畑があった。
日当たりがいいのが桃へのご馳走。収穫は桃の表面の毛で体中がちくちくになる。



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いたるところにある朽ちた場所。名も知れぬ場所。


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朽ちた場所。こういった風景に、たまらなく魅入られる。しかし地面前方には春の雑草が。
愛らしいこの花の群、あまりに不憫な名なので忘れることにした名無し草。

安達太良連峰、吾妻連峰、蔵王連峰が遠くに見えるこの地。
わに丸は花粉症なのに山岳部だ。
by NOONE-sei | 2005-04-04 18:23


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