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2夜 枕木のように 


転がる石のローリングストーンズじゃなくて、
これはまるで線路の枕木。
せわしなく、止まることなく困難が訪れ続けるさま。

こうしてお話を書くようになって、月にいくつかのお話を載せてきた。
たちゆかない現実は幾度もあったけれど、
これほど間を空けてしまうことは今までなかった。
脳と手が直結していて、困難なことが現実にあればあるほど、
お話を書かずにはおれなかったのに。
書かずに脳に溜め込んだものが、未整理のままに溢れ出しそうだ。

百夜を終えたところの現実世界では、鰐号が車をぶつけ、父の一周忌があり、
鰐号が代車をぶつけ、患っていた伯父が亡くなり通夜と葬儀、アク コ を看護し見送り、
そうしてアク コを綺麗におめかししてやった晩にペロ コ が太い紐を呑んだ。
猫を看取った翌日は、伯父の初七日と、猫を焼き場へ、
さんざん猫で世話になった獣医に今度は犬の腹のものを吐かせてもらいに。
もう笑うしかないと思っていたら、PCのキーボードが壊れた。
もう、ほんとうに心して笑うしかない。

ネットから遠ざかって、本を読み、縫い物をした。
目も手も喜んだのだけれど、脳はすこし不満だった。
どんなに忙しかろうと、止まることなく脳は感じている。
思考するというほどの脳は持ち合わせていないので、
記憶帳にちょこちょこと、感じたことを普段から書き付ける習慣があるのだが、
そしてそれはお話の蓄積というほどのものではないのだが、
その粗雑さは近頃の脳のひきだしの未整理さを物語っている。

今夜は桃の節句に雪が降っている。
季節もわたしの頭の中も混乱しているから、
できることなら枕木を転がらずに、線路づたいに歩こう。


2夜 枕木のように _c0002408_483841.jpg

by NOONE-sei | 2009-03-04 04:07


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