86夜 色っぽい


過日は夏日で、半袖のシャツで過ごした。
とはいえ、部屋にはまだこたつがある。
外気は暑く、家の中はひんやりしている。

袖口の色っぽいひとを見ると、ひそかにきゅんとなる。
それは女性にも男性にもいて、線というか、輪郭というか、そこからかもし出される空気が、色っぽい。
すくなくともぽちゃぽちゃしたわたしの袖口では無理だ。

父に瓜二つどころか瓜三つと言われるほど似ていたのはいつのことだったか、はるかかなた。
ぽちゃぽちゃして、父にも母にも別段似てはいなくなったのに、
父の看病で痩せたので、葬式に遺影と見比べながら「お父さんにそっくりだ。」と皆に言われた。

またぽちゃぽちゃになったのは、酒の量のせい。
飲むとすぐにぽちゃぽちゃになる。
花の蕾のように、音を立ててぽんとはじけるわけではないんだが。

まだだろうと油断していたら、長いものが車に轢かれてのたばっているところにでくわした。
いつも訪問するウェブログに脱皮した抜け殻が載せてあって、
叶うことなら時間を逆回転させて、見なかったことにしたかった。
予感がよぎる脳を鈍くしてやりすごしたのに、現実のほうが唐突にやってきた。

それは長くて大きくて色味があった。
・・音、、、したかもしれない。 ぞくっ。


                           * * *

今夜は85夜のつづきのお写真を。
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木の根元はあたたかみがあるんだろうか。木に体温があるんだろうか。
生えた根元の雪が丸く消えている。


木のさまざまな表情を。
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風が強い山で、木というか樹というか、これらはダンスを観せてくれる。



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露天風呂にゆく路(みち)。

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湯けむりという言葉があるが、これは噴煙。有毒なガス。



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道端でみつけたふきのとう。
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by NOONE-sei | 2008-05-25 02:50


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