26夜 そらまめ星人


おかずに二品(ふたしな)以上、動物性蛋白質が含まれる食卓を
わたしは「肉肉星人の日」と呼んでいる。
たとえば刺身と肉じゃがは肉肉星人だし、チキンカレーにツナサラダもそうだ。
けれど、エビフライにハンバーグは肉肉星人じゃない。
エビはわたしにとって肉でも魚でもない、区分されないものなので、
献立が高熱量かどうかが基準なわけじゃない。

食べ物になる夢を見るって、どうなんだろう。
じゃがいもになる夢を見たのは新じゃがが出回り始めてもまだ古いものが家にあったから?
ソラマメになった夢を見たのは腹いっぱい食べた話がうらやましかったから?

きのう、おつかいに出てソラマメを探した。
店頭に置いてあるところはひとつもなかった。
もう、時期が過ぎている。わかってはいたんだが。
未練でもいいじゃないかと冷凍ものを買った。


今夜は食卓の話。

下茹でした牛すじを 砂糖・醤油・山椒・シナモンで前夜から煮ていた。
鷹のつめを三本ぶつぎりにして入れたので、目が覚めるように辛い。
中華料理屋では鷹のつめは十本、素揚げにして入れるのだけれど、さすがにそこまでは。
丸ごと硬めに蒸したじゃがいもは大粒に切り、新玉ねぎもざっくりと切り、牛すじの鍋に入れる。
表面に煮汁の色がつけばおしまい、味が沁みこまなくてもいい。

摘まみ菜のように若くて柔らかな大根菜の束をさっと湯がいて刻み、椎茸とハチクも刻む。
つなぎ程度にごくごくわずかの豚ひき肉は、塩をすこし加えてよく揉む。
全部を混ぜて生姜をすこしすりおろし、よく混ぜたら、あんの出来上がり。皮で包んで蒸し餃子。
透けた皮のむこうに野菜の緑が見える餃子は、いただきものの酢醤油につけてラー油なしで食す。
この酢醤油のまろやかさは魔物なので、わたしは「美味しすぎるたれ」と呼んでいる。

ソラマメとサヤエンドウを茹でたのだが、
そんなに好きならと、王様が遠慮してくれたソラマメ、夢のようなどんぶり一人占め。
鰐号は、皮を剥(む)いていないソラマメは食わない。

・・せめて一粒なりとも王様にも食べさせればよかった。
目の前の夢に目がくらんで、ほんとうに一人で食べたのだ。
今朝は胃が重かった。
これは、食べすぎて当たったバチ?それとも人にひとつも分けてあげなかったバチ?
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by NOONE-sei | 2007-06-14 12:44


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