54夜 仏と毒


伝承話じゃない。
なにげないお話。

塾のちいさいさん達と、カルタを作っている。
まだ小粒達がちいさいさんだった頃に世界一難しい熟語を集めて作ったカルタを
今までずっと使っていた。
二枚一組で、裏返して神経衰弱をしたり、一枚ずつ表を並べて、
読み札をわたしが読んでちいさいさんが取ったり。

  薔薇と醤油
  髑髏は怖い
  瓶と甕
  政治家を揶揄する
  豚に真珠

何故かこんなものも。

  納豆はネバネバ

そして遊ぶうちに、自分達のが欲しくなったようなのだ。
じゃ、作ろうか、と言ったら、気合いのはいり方が半端ではない。
すでにもう、何週間もかけている。
小粒達男子のカルタに負けないものを作らないと気が済まないらしい。
熱いやる気を長時間は維持できない小粒達が、どんな短時間と思いつきで作ったかを
現在のちいさいさん女子達には気の毒で言えない。

  阿古屋貝と真珠
  狐と狸の化かし合い

ほら、根拠はないが、なんとなく女子らしくないか?

この地には吾妻山という美しい山があって、それは富士山に似ている。
自然シリーズで札を書いている八歳のちいさいさんが選んだ言葉は、

  富士山と吾妻山(ふじさん と あづまやま)

けれどちいさいので漢字がわからない。
妻、と板書したら、ちいさいさんは「毒!」と叫んだ。・・冗談だろ?いや大真面目だ。
仕方がないので、
「女のひとは、大きくなってお嫁さんになったら家の女で妻になり、母になったら毒になる、
・・って覚えるんだけどね、漢字をばらばらにして覚えやすくしただけだからね。」
なんだかわたしもしどろもどろだ。

ところで王様は、中学生になっても鼻っ柱の強い小粒に格言を教えるのに、
「仏の顔も三度。・・っていうけどな、オレは仏様より偉いから、四度までは許してやるよ。」

妻が毒になるのもえらいことだけど、王様が仏様より偉かったら、
それこそえらいことじゃないか?

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お写真の中央が吾妻山。星の観測所がある。
「星空への招待」という星祭りが開催されたときのマスコットは犬。

チロ  
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by NOONE-sei | 2006-09-14 22:52 | 新々百夜話 本日の塾(9) | Comments(4)
Commented by osa at 2006-09-15 02:29 x
ほんとだ!
富士さんですね。
ほんとの富士山よりえらそうでないのがいい。
Commented by NOONE-sei at 2006-09-15 09:36
osaさん、
ねっ?別名、小富士さんなんですよん。えらそうでないでしょ?
男山の富士山のお嫁さん。妻。女山です。
とても身近な山で、子供の名前を「小富士」にした人もいるんですよー。
この山、夜の星空は言葉では言い表わせません。
Commented by yamagoya333 at 2006-09-15 14:40
セイさん、こんにちは。
いいところにお住まいですね。
お山の写真を見ては、羨ましく思っております。
九州は暖かいので、山の姿もおっとりとしていますが、そちらの山々は、どこかしら「凛・りん」としたものを感じます。「雌」の山ですね。
Commented by NOONE-sei at 2006-09-16 13:10
さくらさん、
湿原や湖沼を見、温泉に入り、近場で楽しめるのは吾妻山のおかげです。
http://www.seisvol.kishou.go.jp/tokyo/volcano.html
↑気象庁の火山観測のページなのですけれど、九州の山は、火山が連なっているのですね。
さくらさんも、お仲間との登山には山選びに事欠かなかったのではありませんか?
そして温泉場にも事欠かない。いいですよねーー。
そちらとの違いは、冬には雪山登山があるということくらいかな?
姿のちがいは考えたことがなかったです。「雌」の山?するとそちらは「雄」の山かな?
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