伝承話じゃない。 なにげないお話。 塾のちいさいさん達と、カルタを作っている。 まだ小粒達がちいさいさんだった頃に世界一難しい熟語を集めて作ったカルタを 今までずっと使っていた。 二枚一組で、裏返して神経衰弱をしたり、一枚ずつ表を並べて、 読み札をわたしが読んでちいさいさんが取ったり。 薔薇と醤油 髑髏は怖い 瓶と甕 政治家を揶揄する 豚に真珠 何故かこんなものも。 納豆はネバネバ そして遊ぶうちに、自分達のが欲しくなったようなのだ。 じゃ、作ろうか、と言ったら、気合いのはいり方が半端ではない。 すでにもう、何週間もかけている。 小粒達男子のカルタに負けないものを作らないと気が済まないらしい。 熱いやる気を長時間は維持できない小粒達が、どんな短時間と思いつきで作ったかを 現在のちいさいさん女子達には気の毒で言えない。 阿古屋貝と真珠 狐と狸の化かし合い ほら、根拠はないが、なんとなく女子らしくないか? この地には吾妻山という美しい山があって、それは富士山に似ている。 自然シリーズで札を書いている八歳のちいさいさんが選んだ言葉は、 富士山と吾妻山(ふじさん と あづまやま) けれどちいさいので漢字がわからない。 妻、と板書したら、ちいさいさんは「毒!」と叫んだ。・・冗談だろ?いや大真面目だ。 仕方がないので、 「女のひとは、大きくなってお嫁さんになったら家の女で妻になり、母になったら毒になる、 ・・って覚えるんだけどね、漢字をばらばらにして覚えやすくしただけだからね。」 なんだかわたしもしどろもどろだ。 ところで王様は、中学生になっても鼻っ柱の強い小粒に格言を教えるのに、 「仏の顔も三度。・・っていうけどな、オレは仏様より偉いから、四度までは許してやるよ。」 妻が毒になるのもえらいことだけど、王様が仏様より偉かったら、 それこそえらいことじゃないか? 「星空への招待」という星祭りが開催されたときのマスコットは犬。 チロ
by NOONE-sei
| 2006-09-14 22:52
| 新々百夜話 本日の塾(9)
|
最新の記事
お気に入りブログ
文章百珍
*【百夜話】
04年11月~05年04月 *【新百夜話】 05年05月~06年02月 *【新々百夜話】 06年03月~07年02月 *【新々々百夜話】 07年03月~09年01月 *【その後(五)の百夜話】 09年02月~11年01月 *【その六の百夜話】 11年02月~15年11月 *【その七の百夜話】 15年12月~ カテゴリ
profile(1) 百夜話 本日の塾(9) 新百夜話 本日の塾(12) 新々百夜話 本日の塾(9) 新々々百夜話 本日の塾(4) その五の百夜話 本日の塾(3) その六の百夜話 本日の塾(1) 百夜話 父のお話(19) 新百夜話 父のお話(4) 新々百夜話 父のお話(8) 新々々百夜話 父のお話(12) その五の百夜話 父のお話(1) その六の百夜話 父のお話(2) 仮想紀行(4) 本日の産声(8) 本日の道草(9) 数のない夜(23) 東京散歩(5) ときおりの休息 壱(14) ときおりの休息 弐(8) ときおりの休息 参(12) ときおりの休息 杜の都(4) 秋の図鑑(6) 閑話休題(22) 絵のような 文のような(5) 書庫まつり(12) 趣味の書庫話(→タグへ) 百ケ日連打(9) さくやこのはな タグ
検索
以前の記事
2018年 12月 2017年 12月 2016年 12月 2016年 07月 2016年 06月 2016年 03月 2015年 12月 2015年 11月 2015年 10月 2015年 04月 more... 画像一覧
その他のジャンル
記事ランキング
ライフログ
ブログジャンル
|
ファン申請 |
||