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70夜 秋のお写真 米編


先月の末に霜注意報が出た。
きのうはもう立冬。

田んぼにすっかりなにもなくなってしまう前に、秋のお写真を。

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金色の稲穂の群は、本当に頭(こうべ)を垂れるのだと知った。

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お百姓さん、とひと口に言うけれど、農家によって田んぼは一反ごとに表情がちがう。
刈り取ったら、稲は束ねて杭に掛けて刺し、重ねておいて脱穀を待つ。
腰の曲がったお婆さんが、一束ごとに杭から杭に移し替えて乾かすところを見た。それは丁寧な米作り。
けれど、この田んぼは荒れ放題、手入れする人手がなくて刈るのもままならない。

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庄内のささにしき、会津のこしひかり、寒さが厳しいところの米はうまい。
秋の長雨が続いて、気温が上がらず稲に実が入らず、ついに刈入れ時期を逸して稲刈りを諦めた年もあった。
刈られず朽ちる稲の群を見るのはつらい。

晴れた日に脱穀したら、稲束は藁の束に早変わり。犬も走る。

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厩舎には藁を敷く。もみがらを敷く厩舎もある。
今年、わたしは稲と藁が、もとは同じものだと、やっと気づいた。
この並べた藁はトラックを待っている。牛の牧場に運ばれ、牛の寝床に敷かれる。

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藁を焼くのは田んぼの土が酸性にならないように?レンゲを咲かせるのは栄養になるように?

小学生のときにこの地に越してきて、家が農家の子に、落ち穂を炒ってポップ・ライスを食べることを教わった。
今は脱穀機がよく出来ていて、落ち穂がほとんど拾えない。
by NOONE-sei | 2005-11-09 02:07


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