42夜 女の子をさがせ


奇妙ってなんだろう。

ちいさな良い子が読んだ物語に登場する女の子たちは、自分よりはるかにお姉さんだったので、
エロティックな挿絵があっても、耽美なお話でも、
それは別世界のお話のようで、幸い、本を抜け出して追いかけてくることがなかった。

ちいさな良い子は十四の端境期(はざかいき)になり、十五、六の小娘になり、
十八、九のお姉ちゃんになり、成人した。

たまには奇妙なものもいい。
それらは楽しませてくれるもの。奇妙といえば奇妙だが、現実感のない遠い世界のもの。
鳥の雛の刷り込みのように、抗体がなかったからごく自然に受け入れた程度のものなら。

先日、レンタルショップで、とても懐かしい物に会った。「キャンディ」という映画。
原作を読んだのは端境期、あの年頃に読む本じゃなかったかもしれないが、
文庫本の表紙の、全裸を金髪で隠したお姉ちゃんの目が奇妙だったので買った。
サイケデリックという言葉も知らなかったが、今思えば全編ピンク色のイメージで、
雲の上のお姉ちゃんのお話という印象だった。
それきり忘れていたので、映画も観ていない。

奇妙といえば、お人形は奇妙だ。
わたしは人型(ひとがた)をした人形を集める趣味を持っていない。
おもちゃ付きおかしのフィギュアが大好きなのに、目のある人の形のものはこわい。
日本人形は髪の毛が黒いからこわいという人もいるし、
人形の奇妙さは、こわさを伴っている。こちらは、生々しくて追いかけてきそうだ。
ちいさな時に遊んだ人形は、目を開け閉めしてくれたからよかったのだけれど。

ところで41夜で書いた女の子たちは、わたしの中で散らばっている。
普段、できるだけ個名を書かぬようにしている文章百珍だけれど、
今夜は、わたしが思う女の子群を、、、。

女の子   
  ・緑魔子
  ・戸川純

女の子に少年を小匙半分
  ・吉田日出子

生まれたときから女の人
  ・浅丘ルリ子

ちいさいお姉さん
  ・ピーター

おおきいお姉さん
  ・美輪明宏

ここまでは大好きなひとたち。次は好きというにはちょっとあやしい。
この世のもの(人間)でなくなるかもしれない女の人群
  ・小泉今日子 宮沢りえ 桐島かれん 草刈民代

現在現役の女の子は、挙げられない。
ずっと女の子で居てはくれないかもしれないから、、、。

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夢二生誕百二十年だとか?夢二が挿絵を描いている童話の表紙絵。いつもよりは奇妙じゃないような、、。
買って二十年来一度も読んでいないので、お話は知らない。あらら、、、。 島崎藤村・作


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積ん読。読んだのはこのうち数冊。いつか読む、、かな、、、。
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by NOONE-sei | 2005-08-29 17:30 | 趣味の書庫話(→タグへ)


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