80夜 冬の夜長


明日は冬至。
一年でいちばん夜が長い夜。

先日は霜が下りた。
畑の朝は、地面からきらきらと無数のちいさな柱が立ち上り、踏んだらいじらしい音がしそうだった。
ちょうどその前の晩に、友人に送った「霜柱」という菓子が届いた知らせを受け取ったばかりだった。
それはこの寒い時期にだけ作る飴菓子で、ほろりと口の中で溶けるはかない菓子。
その翌日はたいそう雪が降った。
刺すような雪ではなくて大粒の花びらのような雪だった。

寒さの感じ方は気温に依(よ)らない。
底冷えがする土からの冷気の寒さと、ぼさりぼさりと降る雪の寒さでは、寒さの種類が違う。
夏の暑さもそうだろう?
乾いた風があれば暑さがしのげるし、湿度が高くて風がないとまとわりつく暑さに参る。
それは気温という数字ではまかなえない感じ方のような気がする。

秋の夜長というけれど、ほんとうに夜が長いのは明日。
冬で寒くて日の光が短いとなれば、季節性の鬱が人々のこころに忍び寄る。
そんな日々は夜を楽しまなくちゃいけない。
ストーヴには鍋をかけてことことと煮込みの料理をしたり、
編み物をしたり縫い物をしたり本を読んだり。
手仕事はこころが鎮まる。それにはやっぱり、こたつ?

ところで、霜は「下(お)りる」。柱は「立つ」。では、霜柱はどう言えばいい?
下り立つ?それじゃまるで霜の精みたいじゃないか?




今夜のお写真は、秋から冬のゆったりしたもの。


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こちらは秋の夜長に作ったウォッカ。
真ん中のびんは、トマト、パプリカ、セロリ、ニンジンに
パクチーフレッシュシードのナンプラー漬けをスパイスにしたピクルス。



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レモンジャム。
近く、といっても車で十分もかかるんだが、不思議なスーパーマーケットがある。
たっぷり一箱のトマトだったり、山盛りの国産レモンだったり、ときどき驚くような値段で売るのだ。
で、そうして買ったレモンを絞り、皮をむき、水にさらし、何度も煮こぼし、種からペクチンを取り出し、
最後に砂糖で煮るとジャムの出来上がり。



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端切れで作ったコースター。



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山のふもとの公園で、「手仕事市場」という催しがあった。
素人も玄人も混在して手芸品や工芸品を出展し売る。
わたしは好きな工房があって、昨年も今年もかわいらしい袋物を買った。




□冬に読んだ本
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美しい緑の表紙。
food trilogy三部作の三作目。一作目の「ショコラ」は映画化されたのだそう。
わたしは表紙で引いたこの本しか知らないが、本の中に出てくる老婦人の作る仏料理の美味しそうなこと。



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言葉少なな主人公の印象を周囲が自分の取りたいように取ってイメージをたいそうなものにしてしまう。
トム・ハンクスの映画「ビッグ」にもこれと似たようなところがあったっけ。






寒くなると獣たちはくっつき始めます。
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なんだかとっても悪そうな顔。


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たまには毛づくろいもしてやります。





     
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by NOONE-sei | 2013-12-22 02:20 | 趣味の書庫話(→タグへ)


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