63夜 さくやこのはな 弐  謹賀新年


はつはるのご挨拶、松の内にはやっと間に合ったかな。

佳き年に 佳きひとと 佳き出会いがありますよう、
ここを訪れてくださるみなさまの幸(さち)を こころより願っています。

    人の幸

返り見すればこれに勝るものはないように思うのです。
昨年は、多くのひとに見守られ支えられた一年でした。




                         *    *    *





さて、今夜のおはなしは約束どおり連続するお題「さくやこのはな」の謎解きを。

『木花咲耶姫(このはなさくやひめ)』という名の姫君がいて、
これはいにしえ日本神話に登場する女神のひとり。
そして『咲くやこの花』というのは、姫の名ではなくて和歌の一部分。


    難波津(なにはず)に
    咲くやこの花冬ごもり
    いまを春辺と咲くやこの花


千両や万両という赤く目出度い実を 松と一緒に門口に飾るのが正月だけれども、
ほんとうは正月から二ヶ月ほどは雪の花ばかりで生花のない時期で、
この歌に出会ったときにはなんだかうれしくなったのだ。
寒いこの地で花を願うのは誰しも同じ。
花には活(かつ)を呼び覚ますちからがあって、そのまわりの空気さえ甘やかな気がする。 

正月に、かるた百人一首で遊ぶだろう?
遊ぶのではなくて競技としての百人一首は熱い。
そこまでではなくとも、ちいさい頃に全首を覚えておけばよかったとつくづく思う。
母がむかし、冬になると茶の間の障子の桟(さん)に百人一首をびっしりと書いた半紙を貼った。
正月までに覚えるつもりだったんだろう。
当時の友人たちとかるた取りをして遊びたかったのだと思う。
わたしもそのときならきっとまだ幼くて覚えてしまえただろうに、
残念なことに和歌に触れるには幼すぎた。

上記の歌は、競技開始に先立って読まれる、百人一首には無い和歌なのだとか。
それを「序歌」という。
この場合、創作ではなくて読み上げるのだから、「詠む」ではなく「読む」でよいのだろう?


では『さくやこのはな』はというと・・
これはわたしの当て字で、『朔夜此花』を当てている。
このウェブログ「王様の千と線」は夜の森のおはなし、
返り見すると冬の森にぽつぽつと点(とも)るような花があったらそこだけ温かいじゃないか?
夜を遡るように、撮りためたお写真を載せる時にこのお題を冠しようと思ったというわけ。
今夜のお写真は王様がお百姓の真似事を始めて、初めて収穫した白菜。



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あんまり目出度いので正月の供え物にしてみたよ。



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十月の初めはこんな感じ。


近隣のおじさんたちにも褒められるくらいの良い出来。
ただし、大根は種の蒔き時を逸してしまったのでちびのままだった。
さすがに本格的なおじさんたちが、どうだどうだとにこにこして立派な聖護院と青首の大根を
食うようにと持って来てくれた。







冬は猫は犬の腹で丸くなったり逆さになったりする。
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獣たちからもご挨拶。
あけましておめでとうございますっ。




     
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by NOONE-sei | 2013-01-05 00:05 | さくやこのはな


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