58夜 秋が終わる夜長



                      落葉




             秋の日の

             ヰ゛オロンの

             ためいきの 

             ひたぶるに

             身にしみて

             うら悲し



                                       ヴェルレーヌ 「秋の歌」より  訳:上田敏





木枯らしがつめたい。
吾妻山には初冠雪。
「王様の千と線」は、スキンを暖かい色に換えた。

こんな夜更けは、ひとりで起きていて家族を思う。
毎年かわらず結婚記念日に花束をくれる王様に、
さっきちいさなことで苛立ち悲しい思いをさせたこと。
日中、買い物やランチに連れて行った母が、
すこししか食べられないから、
自分のもわたしのも美味しいところだけ食べてしまい残りをわたしが食べているのに、
家に帰ると、よかれと思ってすることが気に入らなかったりすること。
大学の授業のために週一回バスで帰ってくる鰐号が、
わたしにワインのシャブリやチーズを土産にくれたりするが、
母にはろくに口をきかないこと。
その母が朝食のあとで、
鰐号がご飯をよそってくれたとわたしに言ったこと。
そして礼を本当はよそっていない鰐号に言ったこと。
通ってくれている料理上手なヘルパーさんが、
我が家の皆の笑顔が印象的でとてもいいと言ってくれて、
母とわたしが父の笑顔こそが我が家で一番よかったと話したら、
ひとめぼれだったと母が言ったこと。

・・そういえば、この福の島の新米の名は、「ひとめぼれ」だ。





□今年最後の安達太良
先月の末に、やっぱり最高の錦秋が見たくて、
母と鰐号と三人で再び安達太良へ。
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ただいま撮影中。赤いひもが女子カメラ。ふふ
撮影は鰐号、隠し撮りされちゃった。







秋の夜長は本を読みます。
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これは、嘘です。
でもわたしがときどき小説を読んでいるのは、ほんとう。




秋の夜長は四頭になります。
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秋じゃなくとも冬はもっと四頭になります。




     
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by NOONE-sei | 2012-11-08 03:08 | Comments(11)
Commented by osa at 2012-11-08 22:00 x
寒くなりました。
冬になると暖かいということがとてもありがたく思えます。
ちょっと気持ちが楽になりました。
ありがとう。
Commented by yamagoya333 at 2012-11-09 12:53
こんにちは。
山の写真が、絵のようですね。
こちらは、空気がゆるくて、鮮やかさがついていけません。

ぽつり・ぽつりと語る日常から、セイさんを心持ちを推しはかっております。
我が家の「母御堂」も、迫力がなくなってきましたが、その分、わがまま(my mother)のレベルが上がってきました。

それでも、この日常を受け止めて、受け入れていきましょうね。

Commented by ハクママ at 2012-11-09 19:39 x
小さな哀しみや大きな悲しみ、
小さな喜びや大きな慶びを重ねて、
それでも私たちは生きていくのですねえ。

4頭の幸せなぬくもり、いいですね。

ゾーイはあかちゃんのようです。
でも、とっても穏やかなの。
ゾーイが私の心を安定させてくれました。
動物って凄いですね。
Commented by ひす! at 2012-11-10 16:20 x
こんにちは。
そちらはもう秋も深まり、いよいよ冬の準備なんでしょうね。
こちらではやっと、近所の木々に紅葉を見れて喜んでおります。
そんなだから、こんなに雄大な紅葉の風景を拝見すると、喜ぶ前に驚いてしまいます。
実は私の頭の中の紅葉は、一本の木に真っ赤な葉が一杯付いた、そういうイメージだったので、こういう風に、赤色・黄色・緑が入り混じる様子は全く思い浮かべれなかったのです。
ですので、あの有名な広重の箱根(東海道五十三次)を見たとき、
やっぱ浮世絵は奇をてらうんだなぁ~。と思ったりしてました。
ですが、初めて自分の目でそういう景色を見たとき、
うわぁ~!広重の絵は印象というよりむしろ写実やったんか~!
とすごく驚いたのをよく覚えています。
いいな~。
せいさん、浮世絵の中の人ですやん!




Commented by ひす! at 2012-11-10 16:25 x
というわけで…
ただ今、セイさんの心の中も、いろんな色が入り乱れ、
まさに秋の山のようですね。
紅葉の葉っぱで本来の地山の色が見えなっている山。
なんか、セイさん自身もそうなんかかとか勝手に思ってしまいまいした。

Commented by ハクママ at 2012-11-17 01:12 x
11月16日11時30分、
くまさんの腕に抱かれてゾーイが旅立ちました。

組織球性肉腫という治る見込みのない病でしたが、
抗がん剤治療でほぼ5カ月元気に暮らすことができました。

最後の2週間は寝たきりでしたが、
旅立つ日の朝まで意識ははっきりしていました。
苦しむこともなく、眠るように逝きました。

悲しさ、寂しさはありますが、
それ以上に、預かった命を安らかに終えさせたことへの
深い満足感と安堵感があります。

生前は可愛がってくれてありがとうございます。
今日、ゾーイを荼毘にふします。

Commented by NOONE-sei at 2012-11-20 03:26
osaさん、遅くなってごめんなさい!
もうじきね、初雪だと思うんです。
タイヤの交換もしなくちゃ、畑も凍みるから冬支度をしなくちゃ、、、
忙しく冬の準備をして、そしてほんとの雪の冬になったらぬくぬくです。
って、今度は雪かきに追われるんですけど(笑)

osaさんの「ありがとう」はきっと深いんだろうと感じました。
季節のことだけではないように思いました。
osaさんのなかで起こった反応はそちらをずっと訪問しているから
ちょとわかります。
またおいでください、コメントのお返事がこんなスローペースですけど。
Commented by NOONE-sei at 2012-11-20 03:50
さくらさん、遅くなってごめんなさい!
my mother・・・こんな駄洒落があったとは。座布団三枚差し上げたい。
ヘルパーさんに来ていただくようになってちょうど一年なんです。
よその人が家に来るのは母にとって大事な刺激なんですけど、
軌道に乗るにはやはり時間が必要でした。
今では一緒にお料理をするのが楽しいようでわたしもそれが嬉しいです。
母を心の中で赦し受け入れ愛するようになるのに、わたしも一年かかりました。
さくらさん、ひとの善い所を見つけるのはたいへんですね。
大人の年齢であり親という立場であり自尊心があるから、なかなか手強い。
でも、後悔のないように、日々をすごしましょうね、お互いに。
エール、受け止めました、ありがとうです。
Commented by NOONE-sei at 2012-11-20 03:51
ハクママ、お返事を最後に書かせていただくね♪
Commented by NOONE-sei at 2012-11-20 04:01
ひすさん、遅くなってごめんなさい!
浮世絵の中の人!ひすさんのものの見方はおもしろいです。
気づかされることがいっぱいあるから、
こんなに悠長なブログでも読んでいてくださるのがはげましになるです。
今年の秋の景色は素晴らしかったですよ。
家からは安達太良と吾妻という日本百名山がふたつも見えるのですが、
山は雪をかぶり、でもすぐふもとは赤青黄のパノラマ。
しかも山から雨が吹きかかると虹がかかる。
そういう景色を見るたびに、一人で見るのがもったいなくて、
お見せしたいと心から思うんです。

案じてくれてありがとうです。
わたし、心のバランスをとるのが上手になったよ。
大丈夫!!
Commented by NOONE-sei at 2012-11-20 04:15
ハクママ、
みんなでよくがんばったね!!
看取らせてくれたゾーイはえらかったね!!
看取れる幸せというものがあって、動物はなかなかこれをさせてくれません。
あらかじめ決まっているであろう寿命を 誰もいない所で終わらすのが
動物というものの習性だからです。
そういう意味で、くまさんもハクママも、幸せな看取りができてほんとによかった。

月日が流れるのはたいそう大切なことで、
とらえきれぬほどの大きな現実を 一旦、自分の胸に取り込んで咀嚼する時間をくれる。
月日を数えるのはもっと大切なことで、
亡くなったひとや死んでゆく動物や、失くしたものやこれから失くなるものを 
ずっと、思い続けるよすがとなる。   (12夜 花の名 2011,05)

月日を数えることに奇異な感じがあるかもしれないけれども、
きっとより鮮やかなゾーイが立ち現われることと思います。
そうしてちゃんとごはんを食べて働いていつもどおりに暮らすんですよ、ハクママ。
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