51夜 鴨の足千鳥足

 ・あの生き物が嫌な人は読まないほうがいい


青息吐息で50夜の折り返しを過ぎた。
ゆるゆるとあと五十の夜話を歩く。
今夜はその折り返しに相応しい、おかしな動物たちのおはなしを。



ある日、一日の出来事。

帰り足の頃、通勤の車が多くなる夕暮れ。
王様が妙な渋滞に出くわした。
なにかと思ったらカルガモが道路を横断中。
左の田んぼから右の田んぼによちよち。
カルガモにしてみれば、田んぼの中に道路があるのだから仕方がない。
あのカルガモは田んぼの主のお百姓が飼っているんだろうか。
田んぼで仕事を終え、家路につくところなんだろうか。

週に一度高速バスで東京から来て大学の授業を受けて帰る鰐号。
一晩泊まってゆくのでこれ幸いと留守番をさせ、王様と夜の町に出た。
人通りは少ないがたまに車が通る道、
おじいさんが赤信号なぞないかのごとく、みごとなへべへべ。
久しぶりに正統な千鳥足を見た。
おじいさんにはわるいが、とってつけたような背広姿、
きっとなにかの寄り合いで、愉しい宴席だったんだろう、いいものを見せてもらった。
まさかもう一軒なんて言わずに真っ直ぐ家へお帰りよ。

それから路地にゆくと、パトカーが停まっていた。
その横を通り過ぎる時に見たのは、後部座席で両手に花ならぬ、両側に警官のおじいさん。
すっかり出来上がっている。
パトカーの向かいには古くからの焼き鳥屋、たらふく飲んでへべへべで
とぐろならぬくだを巻いて警官が呼ばれたんだろう。
よくよく諭されて、無罪放免、家に帰るのだろうか。

王様がくすくす笑って、あれはきっと、おじいさんがふたり喧嘩して、
引き剥がされてひとりは千鳥足でとぼとぼ帰り、
ひとりは大トラだものだからパトカーの中で熱く語っているんだ、
そんな勝手な物語を組み立てる。

いやいや王様、
鴨も千鳥も虎も可愛いけれどね、
わたしは今日、長いものを見たよ。
それが道路を横断していたものだから、アクセルを踏んで急いで通り過ぎた。
鴨も千鳥も虎も、ちょっと遠くの家に帰るのだろうけれど、
どうも長いものは、うちの近くの川が家らしくて。
足も無いのにあんな長いものも家には帰るんだねぇ。




今夜のお写真は、安達太良山を。



□春に見た安達太良
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うちの近くから望む安達太良山。まだ四月末、桃の花の頃。




□五月中旬 安達太良山開き
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母を連れて安達太良まで。
頂上まではもう無理なので、ゴンドラを降りたところ勢至平から頂上を見ることにした。


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向こうのぽちっとした所が山頂。


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山頂から降りてきた登山者。


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こんな登山道。




□ゴンドラからの景色
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風もなく良く晴れた日。


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山桜が見える。




□乗り物
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ゴンドラの乗り場。


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自衛隊の救護車。


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除雪車。




□遊歩道へ
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道標。


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これはなんという花?


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渓流。


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まるで自分の体よりも大きな荷物を背負ったような子どもの後ろ姿。
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by NOONE-sei | 2012-06-06 01:53 | Comments(13)
Commented by ハニーJ at 2012-06-06 11:07 x
ああああ、安達太良山。。。。
ここの登山マラソンに出たいと思ってからどれだけの年月が経ったのでしょうか。
早くしないと私の脚力走力は右肩下がりなのに、
状況はますます遠出がしにくくなってきました。
いつかきっと、一番短い距離でいいからと思っています、今も。
Commented by NOONE-sei at 2012-06-06 14:46
ハニバニさん、
おひさしぶりですっ、にこにこ。
安達太良で、もちろんハニバニさんを思いました。
あ、でもプレッシャーは感じないでくださいね。
遠出、しにくいですか?
あのぉ・・・
駅までお迎えに行ってもいいですよ、わたし。
宿は犬猫にまみれて寝るとおっしゃるならそれでもいいですけど、
安達太良のふもとにいい宿もあります、そこまでお送りできます。
なにしろ、運転が苦手なわたしでも、安達太良までならおまかせくださいなんです♪
Commented by ひす at 2012-06-06 15:33 x
こんにちは。
今年もまた(話題にも)でましたか?
嫌だいやだといいながらも、毎回その遭遇風景を事細かにここに書いてはるでしょう?
だから、本当はすごく相手のことを気にかけているツンデレさんではないのかな?
なんて思ってしまいそうですよ。

山の景色はもう夏の雰囲気ですね。
久しく山に登っていないので、そろそろ登ってみたいです。

でも千鳥や大虎はいいけれど、クマに出くわしたらかなんですな~。

>なんという花
ザックリいうと紫陽花で、このタイプは日本原産の「ガクザイサイ」ですね
確かこれが西洋に渡って、周囲の装飾ガクばかりになったのが今普通によく見るアジサイです。
こちらの六甲山にもこれの小型の可愛いのがたくさん咲いてますよ。
Commented by ひす at 2012-06-06 15:34 x
ガクザイサイ→ガクアジサイ
はい、高齢の誤字でありマス。
Commented by ひす! at 2012-06-06 15:35 x
高齢の→恒例の

ああ、ほんまにもう…

_| ̄|○  ガクッ……アジサイ…

Commented by bbking1031 at 2012-06-06 18:47
春ですね。
まだ雪がある。
渓流。山桜も咲いているのか。

こちらは紫陽花が咲き始めてます。
Commented by ハクママ at 2012-06-07 03:37 x
私が見た一番の大トラおじさんは、
乗っていたバスに抱きついてバスをとめ、
その前で大の字になって寝ておりました。

昔住んでいた団地のなかを走るバスだったので、
一般道路よりは安全な場所でしたが、
間違いなくトラ箱入りしたと思います。

バスの乗客は終点に近かったのもあって、
みんなそこで下りました。
運転手さんも乗客も苦笑いしながら。
困ったもんです、しかし、ここまでいくと天晴という
感じもします(笑)
Commented by ハクママ at 2012-06-07 03:39 x
説明が下手でした。

乗っていたバスの主語は「私が」です。
トラおじさんはバスの外から、
バスの前側に抱きついちゃいました。
Commented by ブッピー at 2012-06-07 23:58 x
安達太良山きれいですね~
ここは犬も行っても良いところでですか!?
ここには西日本で一番高い山がありますが、山梨へ行った際には
こっちの山は大きいなぁ~~~と感動しました。まだ雪があったのも!

でも、まだこっちで私も注意はしてるんですが長い奴を見ていません。
もうそろそろかな!?
ところで、先日は楽しい数セットありがとうございました♪
でも最後に時計見たら2分過ぎていて。。あーーしまった!と反省。。
気の利かぬへべへべでスミマセン~~(^^ゞ
と!もう一つ!とってもキレイなアレンジですね!
グリーンのあしらいがお見事!流っ石!セイさん♪
Commented by NOONE-sei at 2012-06-09 01:48
ひすさん、
>ガクッ……アジサイ…
ひゃひゃひゃひゃ。
いいことを教えてもらったのに、すっかり笑わせていただきました!
もろもろありがとうです♪
ためになったよ、おもしろかったよ、二度おいしかったよ、うふふ。

アレとの遭遇風景ね。なぜ書かずにおれないのでしょう。
ほんとうに、ぞぞけが立つくらい嫌いなんですよ。
あんまり映像がキツくて、ひとりで目の中にしまっておけないから、
ここで分かち合う、、、、嘘。
読み手に押し付けて救われたいという無意識かしらん、、、?
腕によりをかけて詳細に書かずにはおれないのが、
自分でもよくわからないよ~。

安達太良はいつでも人がいる人気の山なので、クマ、姿を見せないんじゃないかなぁ。


Commented by NOONE-sei at 2012-06-09 01:52
osaさん、
こんなところでナンですが。
会いたいと思っている友人がここにおりますよ。
この山のすぐふもとまではご案内したけれど、
山や渓流にはお連れしていない。
それはずっと、王様とわたしの宿題にとってあるのです♪
Commented by NOONE-sei at 2012-06-09 01:55
ハクママ、
それはすごくいい話だなぁ!
いい話を聞かせてくれて、ありがとうです♪
ハクママの文章がまたいいんですよ。
映像で浮かんで、げらげらひとりで笑ってしまいました。
会いたくないが見てみたい、大トラおぢさん。
Commented by NOONE-sei at 2012-06-09 02:14
ブッピーさん、
安達太良には途中までゴンドラで行けまして、犬も乗れます。
むかし、ゴンドラを使わずに達者に飼い主と歩く、黒ラブ見たこともあります。
その犬はちゃんと登山の装備をしていたのでかっこよかったです。

長いものの文章、読んだんですね?嫌いでしょうに、すまんです、、。

「十分の女」にはびっくりされましたね?
いや~、ありがとうありがとう♪
これからもどぞ、よろしくです!へべへべ歓迎です(笑)

お花のきっかけはブッピーさんですよー。
おもしろさを教えてもらいました。いいものですねぇ。
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