44夜 ひととせ 


「思い出す」ようにと、新聞もテレビもこぞって311を特集している。
それは、「忘れない」ためにという働きかけなんだろう。

「思い出す」ということと、「忘れない」ということは、
似ているようでいて、実はまったく違うような気がする。
けれども「忘れられない」こそ、「思い出したくない」と濃厚に繋がっているようにも思う。

夕べも今夜も、たびたび余震がある。
思い出さないわけがないのだ。
記憶に刻んださまざまな出来事は、何も見なくてもちゃんとなぞれる。

一年(ひととせ)の三月十一日には、テレビを観ないで過ごそうね、と友人と約束した。
彼女は一年を支えてくれた布雛作りをして静かに過ごすという。
わたしはいつもどおりに母とお茶を飲み、その時間がきたらそっと手を合わせるつもりだ。
玄関には春の花が生けてある。




□あの頃わたしを支えてくれた音楽
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三月は家から一歩も出ずに、必死に家族を守っていた。
そんな緊張の日々のお供をしてくれた音楽たち。
友人から戴いた井上陽水はレイ・チャールズとよく似た顔なので中央に置いてみたよ。


次の夜からは、この一年の漫画や音楽のおはなしをしてゆこう。
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by NOONE-sei | 2012-03-11 01:05 | 趣味の書庫話(→タグへ)


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