地震が起きてから、 日本各地の友人知人から有形無形無償の贈り物をもらった。 笑わせるもの、聴かせるもの、味わわせるもの、飲ませるもの、泣かせるもの、 そしてこのウェブログでは静かな共振という贈り物を。 きのう、花を観た。 ほんとうにいい日で、天気が良くて上空のヘリコプターもわりと静かで鳥の声もあって、 なにしろ余震が日中は無かった。 遠くからの友人にすっきりした吾妻小富士と花の盛りを観せることもできた。 世には「天の配剤」という言葉がある。天は物事を適切に配するということ。 皮肉なくらい天の調和は乱れていて、天にいる者はすこし気がふれたんじゃないかと思う。 天災をもたらしてみたり人災を与えてみたり、そんなことをするから、 便利さを享受する自分の周囲だけが世界の全てになっていた視点で これは天罰だなどとおかしなことを言ってしまった輩までいた。 その輩はこれから治世に乗り出すそうだから、褌を締め直すさまをよく見ておくことにしよう。 ずっと花を待っていた。 地震のあとに鳥がどこかに消えてしまい、不気味な日々が続いた。 花が咲けば鳥が戻ってくる。花が咲いたらきっと泣いてしまうと思っていた。 ところが、花は息せき切ってやってきた。 急ぎすぎているんじゃないか、と思うほどの速さで。速過ぎて泣く間もなかった。 一斉に咲くけれども、花には花の咲く順番がある。 ところが今年の花は順番がでたらめに、とにかく咲くことに必死だった。 ・・天も褌を締め直して、焦るあまりにちょっと前のめりになったのか? □花その一 □花その二 この山の持ち主はそれでも観たい人のために山に花を植えてくれている。美しい贈り物。 ・ ・ シワ コ :じぃぃぃ・・(そっちもいいかも) ペロ コ :じぃぃぃ・・(ぽた・・ヨダレ) シワ コ :むっ。 まだヨシを言ってないっ。 シワ コ :今年もハムを一枚、いただきました。うふふ。
by noone-sei
| 2011-04-19 00:10
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