85夜 安達太良登山 その壱


安達太良のお写真を次の夜に、と言いながら、すぐに次の夜にはならず、
ずっと遅い次の夜になってしまってごめん。

今年も紅葉の十月半ばに安達太良に登った。
数日前に母と滝に沿って遊歩道を歩いて足慣らしをしておいたので、
始めから終わりまで変わらぬリズムで登れた。

天気は昨年のほうが良く、ときどき山には霞か靄(もや)か、白いものが風に流れる。
緑の松にナナカマドの赤が映え、そして白。
昨年はからりと晴れて風がなく、白は遠くの下界から立ち昇る煙だった。
稲刈りを終えた後、田んぼで藁を焼いている幾筋もの白。

昨年と同じく、もうすこしで頂上というところで、
体力が十分にあるうちに引き返した。
安達太良の頂上はごろごろとした岩場で、それはすぐ目の前だったから、
母は頂上に向かって手を合わせた。
どの山も、頂上には鳥居に神が祀(まつ)ってあるのだろうか。
来年もまた登れるかどうかは来年の神様に聞いてみないとわからない。
だから来年の約束はしなかった。



□昨年の安達太良
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頂上近くより下界を見る。


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下界では田んぼから幾筋も白い煙が。


ところで昨年の安達太良登山、34夜はもうない。
その頃に載せたおはなしはずいぶん虫食いにして、なくしてしまったが、
「赤と白」という文章は捨てられず手元に残っていたので再掲する。




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34夜 赤と白   (再掲)  

赤は山から下(お)りてきて
白は天から降ってくる。

十月の初めから、半ばの十五日までが安達太良の赤の季節だ。
いつも書いているがなお書こう。
裏磐梯はカラマツの金、安達太良は緑に映える赤の山だ。

紅葉(こうよう)もぎりぎりに、今年も安達太良へ行った。
数え切れないほど母が父と登った山に、登らせてやりたかった。
頂上を目指さず、行けるところまで行ってみようと歩いたら、
頂上まであとちょっとというところまで登れた。
体力はまだあったが足場が悪いのでやめた。

これからの季節、赤から白へ、そして緑になるのは野菜。
山は緑から赤へ、そして雪の白になる。

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さて、

□今年の安達太良

■ゴンドラより
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ゴンドラから見える景色。


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ゴンドラから見える緑と黄。


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ゴンドラから見える緑、黄、橙(だいだい)、赤。



■地面
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懸命に歩くと、地面に這えているものに励まされるのに、名前がさっぱりわからない、しくしく。


安達太良のお写真、つづきはまたあした。
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by noone-sei | 2010-11-21 03:40


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