70夜 ときおりの休息 参  狭いところ  


どうしてもそうしたい、とか、
これを知ったらほかは考えられない、とか、
まるで「狭いところ」からより「狭いところ」に入ってゆくような衝動ってないか?

関西の旅は、鰐号は野球の旅、終始一貫「狭いところ」。
わたしは会いたいひとに会う旅だった。そして大阪では鰐号に観光案内をすること。
ただ、「狭いところ」での目的はひそかにあって、京都では喫茶店に入りたかった。

京都は喫茶店の街だ、そう閃(ひらめ)いてしまったから、
行きたい喫茶店を基点にして歩くことになった。
「広いところ」から絞り込んだら「狭いところ」に行きたい喫茶店もあった、という順番でなく。

朝の七時からモーニングサービスをやっている喫茶店は、
わたしの住むこの地にはもうなくなってしまった。
ファミリーレストランやファーストフードではなくて、喫茶店。・・とてもさみしい。
夜行バスは早朝に着く。京都で朝食をどうしようかと思ったとき、
喫茶店でと思い浮かばなかったこと、・・それもさみしい。

喫茶店って、文化なんじゃないだろうか。
京都に文化があるだとかないだとか、そういう広いことはわからない。
けれど、「狭いところ」での「一杯の豊かなお茶」という心栄え(こころばえ)というか心晴えは、
たしかにあるように思うのだけれど。



今夜のお写真は、京都の喫茶店。


□寺町
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全国に何店舗もある変哲もない店だと思うだろう?


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気取っておらず、良心的なモーニング。


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選んだのはこんなサンドイッチ。


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一階、実は奥に坪庭がある。


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二階には落ち着きがある。


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二階奥。ぜんぜんこじゃれていない。


□有名店
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イノダコーヒ本店


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イノダコーヒ本店


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イノダコーヒ三条店
イノダコーヒも良いのだけれど、わたしにはもっと「狭いところ」で行ってみたい喫茶店があった。
それはまた次の夜に。





お盆は、
墓の掃除をし、盆提灯を出し、たくさんの小菊を墓と仏壇に供え、
夕暮れに焚く迎え火を準備したら、お盆のわたしは夏休みだった。
略式にしてしまって盆棚を作らなかったから、盆に戻った父には仏壇に居てもらった。
お盆中には一度、たくさん雨が降ったので、墓の花も水を浴びて喜んだだろう。

暑い。
喉もと過ぎれば暑さ忘れる、もうじき忘れられるから。
いやまちがい、あれは熱さだった。よけいに頭の中が暑くなる。

暑さ寒さも彼岸まで。
いやまちがい、まだお盆だ。
盆を過ぎるとすいっと涼しくなるのが常だったのに、まだ暑い。

暑い中、「鋼の錬金術師」(荒川 弘)を読んだ。
あと一巻で最終巻。待ちきれないので、好評につき最終話を再掲した月刊誌も読んだ。
術の最後の発動に飲み込まれている。

いやそれはまちがいではないけれど、ゆうべ、うちの茶の間は初めてクーラーが発動した。

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これは大阪道頓堀川。大阪は水の都。




     
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by noone-sei | 2010-08-18 03:45 | ときおりの休息 参(12)


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