64夜 うろんな書庫まつり 参


Book! Book! Sendai 2010レポート その3


本を買おうというきっかけは、なに?
本屋で背表紙が光って呼ぶ、わたしの場合はまずそれが多いのだけれども、
よく考えてみると、なにも下地(したじ)がなくそんな現象が起こるとは考えにくい。
本が人を呼び寄せるのか自分が本を呼び込むのか、
背表紙が光るのは、つまりは本が人を呼び寄せるからだろう。
では本を呼び込む自分って、なに?
過去から現在に至るまで、嗅覚がなにに働いてきたかという、長い時間を経た下地なしに、
本と自分の関係ってあるんだろうか。

自分の嗅覚だけを頼りにしていると狭い所に入り込む。
かといって、新聞や雑誌で書評を読んだとか、帯の推薦文を読んだとか、
近頃よく読まれているらしいという評判を聞くだとか、
そういった、互いの趣味を知っている友人以外の者の紹介文には慎重になろうと心掛けているのに、
それでも気になってしまう本というものがある。

だいぶ前から気になってしかたがなかった本があって、
活字本はできるだけ避けて通ろう、漫画だけを十分に愉しもうと思っているのに、
それでもそれはどこかでひっかかっていた本だった。
「死」の匂いが鼻について離れなかった。

伊藤計劃(いとう けいかく)という作家が遺した
「虐殺器官」「ハーモニー」「伊藤計劃記録(遺稿集)」が手元にある。
まだ恐くて読めない。おそろしいのではない、彼の死の影がいたましいのだ。
この三冊は、本がわたしを呼び寄せたんだろうか、自分が本を呼び込んだんだろうか。
 ・・作家が本を使ってわたしを呼んだんじゃないだろうか。



□書店員POP大賞
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仙台にはそれぞれ特色のある書店がある。
期間を定めて書店員渾身の推薦文(POP)を集め、投票した書店員POP大賞


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「虐殺器官」が入賞でじつはびっくり。しかもこのPOPの主が男性と知って二度びっくり。



□通りの風景
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楽器店にて音楽を。

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 orahoさんと、たくさん話を聞かせてくれたヤンマさんのブース。
布製品は、会津木綿を一度洗ってから、デザイン通りにおばあちゃんたちが縫うのだそう。

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東京から参加の集団わめぞさん、後ろも本棚さすがの陳列。

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木箱を組んで。

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ここで五百部限定復刻版「鎌鼬(かまいたち)」(写真・細江英公 舞踏・土方巽)を見つけた。

このほか、同郷の、本の路地裏さんをみつけてあいさつ。
お客さんとして来てたくさんお喋りしてくれた駄々猫舎さん。
【風の時編集部公式ブログ】仙台の原風景を観る、知る。には「ブックマーケット その1」から「ブックマーケット その9 (ラスト)」までの記事に、ひとつひとつ参加店の写真レポートが載っている。


□店じまい
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□打ち上げ
仙台から戻って吉田屋遠古洞さんたちと。



それはこんなところ
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町屋みたいな一軒家、じつは焼き鳥の店。


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ここで、一箱古本市でご一緒した面々と打ち上げ。室内はこんな感じ。
講談師 田辺一乃さんの講談早わかり講座つき。


次の夜は番外編、つづきはまたあした。
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by noone-sei | 2010-07-03 03:25 | 書庫まつり(12) | Comments(4)
Commented by ひす at 2010-07-03 15:19 x
うわぁ~、よいな~♪
本当に素敵なイベントだったのですね。
これを機に、素敵な仲間が出来たのではないですか?

打ち上げのお店も良いね~。
ミニチュアにして手元におきたい。
Commented by noone-sei at 2010-07-07 11:41
ひすさん、
ちょとばたばたしてまして、おそくなってごめんなさい~。

こういうイベントのこといろいろ考えさせられましたよ。
一昔前なら、団塊世代が中心になって、動かない社会に怒りを内包させつつ
運動の一環として行なったと思うんです。
現在のは、おなじく社会に対して町おこし的ですけど、
個人の愉しみを集合させるという感じになったような。
坊さんともそんな話をしてました。

お店、よいでそ。ひすさんのお好きな数奇屋風とか町屋風とかちいさなおうち。
この、ちいささがだいじですよね~。
Commented by 白石のマツケン at 2010-07-29 06:40 x
古本市で絵に関するオシャベリありがとうございます。
やっと、「うろん書店」さんのチラシをもとにブログにたどり着きました。
Commented by noone-sei at 2010-08-04 21:00
白石のマツケンさん、
おぉぉ、コメントありがとうございますっ。
ようこそはるばるおいでくださいました♪

マツケンさん、ちゃんと憶えておりますよ。
そちらのブログも拝見いたしました。
地域に根ざしてご家族仲良くお暮らしのご様子がよく伝わってきました。
それにしても、あの古本市でスケッチをしていらしたとは。
楽しい一日でしたね~。
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