絵のような 文のような  四


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夜に動き出すものはなんだろう。
それは、スイカを食べに来る者。
・・そんなはずはない。

知覚融合のない、というより、ちょと鈍いわたしは、
なにかを見ても、脳が見たものと別のものを即座にイメージできるわけではない。
花だとか雲だとか月だとかいうような、具体的なものを見たとして、
視覚から脳にそれらの像がまず伝達されて、
それから別のイメージに変換されるまでには、ややしばらくかかる。
むしろ、文字記号のほうが、素早くイメージは膨(ふく)らむ。

ゆうべ、友人と飲んで帰る途中のこと、彼女が月を見つけた。
「ほら、あそこ、スイカのような月。」
わたしはあさってのほうを探し、夜のてっぺんを見上げたら、
月はなんのことはない、駅のすぐ上にあった。
・・スイカ?

緑も赤もない半月を見つけて彼女はスイカという。
満月であればウサギが居るあたりが、スイカの種だ、と。
・・見えない。

同じものを見ていながら、同じように見えない、
交じり合わないことはさみしい。
両の目で見て、脳で見て、それでも見たまましか見えないのなら、
せめてわたしは網膜の裏で像を結ぼう。
そして想像しよう。
夜、寝静まった頃に来るスイカ泥棒を。


                     * *


今夜は夜にスイカ泥棒を見張る者たちのお写真を。
・・嘘。ガーゴイルの絵本を。
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「ガーゴイルたちは虚空をみつめ、
町かど高く身をひそめている。
からっぽの目はまたたきもしない」

幻獣には惹かれるのだけれど、この絵はこわい。
昼に見張りの仕事をしている者たちは、なぜこんなにこわい姿になってしまったの?



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「夜がくるまでは。」

夜になって開放されて、壁や梁を這い下(お)り、自分たちがいた建物の中の、
ミイラや絵やよろいかぶとを見る。
地面に下りると集会をし、噴水の水をなめるけれども、石でできているので声はくぐもっている。
こんなふうに作った人間のことが好きじゃないから、いたずらしてこわがらせているうちに、
夜が明けて、翼のある者は飛んで戻り、無い者は這い登り、また次の夜まで。・・というお話。
訳が大人っぽくて良いのだが、名が体を現わして麗しすぎる江國香織と知って、ちょと驚いた。



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開くとこんな絵。


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これは、昔からいいなぁと思っている岩波の本の紹介誌。絵が楽しみなので、おまけに載せてみた。



東京には久しく行っていないけれど、こんなところこんなところには行ってみたい。
ガーゴイルってこんなもの


いつも予告している次の夜のことだけれど、クリスマス・イヴかしらん?
シワ コ に用意をさせなくちゃ!







ちかごろの、
ほんとはまだ仲良くなるには時間がかかりそうな犬たち
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うちの周りには雪はないのだけれど、家から車で二十分でこんな雪山。


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ペロ コ を大目にみてやって頂戴。




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やっとお手ができるようになりました。


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シワ コ にガンつけるの、やめなさい。
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by NOONE-sei | 2008-12-21 02:49 | 絵のような 文のような(5) | Comments(10)
Commented by 連れ合い at 2008-12-21 11:29 x
ガーゴイルと言うと今はなきエムザ有明を思い出します。
東京でも素敵な見張り番が結構いるんですね。
築地は素敵だなぁ。

ペロコさん、日に日ににょきにょき大きくなってそう。
でもまだまだパピパピねW
Commented by NOONE-sei at 2008-12-21 19:56
連れ合いさん、
「エムザ有明」がきらんきらんしていた頃って、バブルだったのね?
そのころ、東京に住んでいたはずなんですが、名前も知らなかったよ!! うわーん
調べました  ↓
http://www.geocities.jp/maharajastory/26mza.html
もし東京に行く機会があったらね、築地本願寺に行ってみたいです。
でも、東京って、喫煙者が行く所ではすでにないからなぁ・・
歌舞伎座で一幕見や、シルクドソレイユは観たいんだけどなぁ・・ ぶつぶつぶつ・・

ペロ コ めは、五ヶ月児でして、ほんとににょきにょきです。
家が明るくてよいんですが、シワ コ は「今日も帰らなかった・・」と
思っているにちがいありません。
Commented by しょーじ at 2008-12-22 12:36 x
昔、ロールシャッハテストというのがありまして(今もあるのかな?)、
インクの沁みが何に見えるかで、人格を検査してました。
つまり、「同じものを見ていながら、同じように見えない」のは、
パーソナリティーが違うだけですから、お気になさらぬように。

ガーゴイル…昔、ノートルダムの大聖堂で見ました~。懐かしい~。
Commented by ひす at 2008-12-22 12:58 x
「夜にう来るもの」で「スイカを食べにくるもの」?
そちらでは、夜中にスイカを食べに来るお客さんがいるのか・・?
と思ったあと、
(・∀・)「あ!スイカ泥棒か!」
と理解できました。
私の脳内では、スイカは八百屋さんに並んでいるもので、畑になっているとイメージするのしばらくタイムラグがあったのです。
丁度セイさんがスイカを色で認識したように、
私はスイカを手にする場所で認識していたみたい。
でもウサギは今でもよく見えるよ。
たまにワタリガニにも見えるけど。
でも昔ほどはっきりとウサギには見えなくなってきた。
あのころは本当に、ウサギ意外には見えなかったのに。

>ガーゴイル
またまたまた~!
屋根ばっか見上げてる!
おにがわらと同じようなもんと認識してました。

>わんこ
チビはどんどん生意気になってきて、先輩はストレスがたまってきているみたい。
なんとなく、うちのぽち&だいちゃんを見ているようで切ないです。

Commented by mica at 2008-12-22 16:52 x
うちに、『中空の夢魔』っていう
ガーゴイルの写真集があります。
文章は、スティーブン・キング。

多頭飼いって、それぞれの相性が合えばいいけど
なかなかナイーブな問題ですよね。
決して「仲が良い」ってワケじゃないです。
先住犬の礼智のとって、るいは単なる「同居犬」。
好きなワケじゃないです。

ラモーナについては「仕方ね〜なぁ」ってとこカナ。(^_^;)
けど、ラモーナは礼智が大好き。(苦笑
なかなか、相思相愛ってワケにはいきません。
Commented by 連れ合い at 2008-12-22 16:57 x
補足↑
かたや、るいはラモーナが結構好き(遊びに誘う)
で、嫌われる。
まったくもってナカナカうまくいかないようです。
Commented by NOONE-sei at 2008-12-23 21:55
しょーじさん、
おぉ、あったあった、ロールシャッハテスト!
これ、とてもこわいですよねぇ、
多面的な人間の、一体なにがわかるのでしょうねぇ、
脳波をとってもらうほうがずっとこわくないと思います。
「イメージする」ということは脳内で起こる科学的な現象なのだから。

意識が交われない孤独、これは仕方のないこととはわかっているのですが、
でもやっぱりさみしくて。ちがいますか?

本物をご覧になったですか、すごいなー。アメリカよりヨーロッパの方が
よりこわくて厳しいのではないかと想像します。
Commented by NOONE-sei at 2008-12-23 22:05
ひすさん、
ひすさんに言われると、「あぁ、そうだったのか」と自分のことが客観的にわかります。
>丁度セイさんがスイカを色で認識したように、
>私はスイカを手にする場所で認識していたみたい。
そうか、わたしはスイカを色で思うのね?へぇ~~~
今日はね、映画「地球が静止する日」を観ました。
人類のおろかさにやきもきしました。
気づく、、ということがキーワードだったと思います。

屋根~~~ 好きっ!
あと5センチ背がほしい~~~

じつはね・・
シワ コ は気難しいところがあるのです。
ペロ コ は能天気に無邪気なので、人間が手を貸してやらないとなのです。
つまりはシワ コ の気持ち次第なんですが、なかなかねぇ・・・
Commented by NOONE-sei at 2008-12-23 22:11
micaさん、
調べましたよ、「中空の夢魔」。
アメリカのガーゴイル、序文がキングなのですね?
画像を見ると、表紙からすでにこわいーーー。
石はつるりとしていないから、お写真で見るとごつごつとした存在感ですね。

犬たちにはねー、
このごろわたしが「やめんか!」とか「なにか文句あんのか!」とか
「やるのか、こらぁー!」とか、とか、とか、、、、
非常にガラが悪い飼い主となっております、しくしく。
Commented by NOONE-sei at 2008-12-23 22:17
連れ合いさん、

micaさん証言と合わせて、頭で整理しようとしたらね、
ぐるぐるしてきまして。
相関図を書きましたよ。矢印で「想い想われ」を書き込んだら、輪が閉じないのね?
うぅ~~ん、なかなかだぁ。
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