絵のような 文のような  参


c0002408_2262896.jpg



秋の夜長ということばがあるけれども、冬の昼間こそ短い。
夕暮れはあっという間に夜になって、かちんと輪郭のある月が出る。
月の近くには、木星と金星が仲良く居るのだとか。
わたしの住んでいる場所では、星々が見えすぎるほどよく見える。

夜だとか月だとかいうことばには魔力があって、
実際に見る夜より月より、想像する夜の面積は広く、月は光る。

綺麗な本や挿絵にも魔力があって、
絵が目をとろけさすとしたら、文は眼をとろけさす。
目は器官だから、実際にはとろけるはずはないんだが、
眼はまなざしだから、文のもたらすものは蠱惑(こわく)的でくらくらする。

・・絵のような 文のような
こうして書く夜話のお題にはぴったりとこないかもしれないのだけれど、
とろけさすようなものたちから受ける感触を
なんと名づけたらよいものか、わからなくてわからないまま
そのままをお題にしてしまったというわけ。


                     * *


さて今夜は宇野亜喜良の挿絵の絵本を。
c0002408_215573.jpg
道化師が出てきたのはこの絵本。「あかるい箱」(作・江國香織)
江國香織の書いたものって、これ以外に読んだことがない。
名が想起させる体(たい)が、麗(うるわ)しすぎるからだな。


c0002408_2163069.jpg
表紙をめくるとこんな感じ。


c0002408_216483.jpg
まあ。なんて可愛くて憂いのある女の子の悪魔なんでしょう。



ここからはいろいろ。
c0002408_217393.jpg
寺山修司展に伴って、劇団万有引力が美術館のすべてを使って観客と遊んでくれた。
そのポスターと懐かしい書式のチラシ。


c0002408_217363.jpg
寺山には欠かせない宇野亜喜良。あんまり懐かしかったので、作品集を引っぱり出してみた。



c0002408_2171696.jpg
幻獣に乗ったジュリさん。


c0002408_2172515.jpg
大好きだから、大写しのジュリさん。

ところで、夜に動き出すものたちの登場する絵本があるのだけれど、
このお話はまた次の夜に・・。
[PR]
by NOONE-sei | 2008-12-13 03:21 | 絵のような 文のような(5) | Comments(13)
Commented by しょーじ at 2008-12-13 12:41 x
ふっふっふ。セイさん、それはどうやら「コレスポンダンス」じゃないですか?
「夜」や「月」に対して、何かいろんな感覚が呼応しあっているようですよ。
(それにしても、真夜中まで起きておられるんですね・・・)

ところで、いちばん上の写真、いったい何なんでしょうか?
Commented by ひす at 2008-12-13 13:48 x
なるほど・・
しょーじさんもおっしゃられてますが、セイさんなんて夜更かし!
こんな遅い時間にこういうの見てたら、本当に道化師が出てきますよ~!

素敵な夢か悪夢なのかよく分からない光景ですが、
惹かれるものがあるのだから、とりあえず悪夢ではなさそうな世界。
そういう世界は、やたら印象が強烈で、
イメージだけではなく、言葉までもがデフォルメされて、
活字を目で追っかけていても、字を読んで飲み込むのではなく、
大きな文字の角っこをよじ登っているようなきがしてきます。
だから、あんまり意味のある物語よりは、
言葉を散らかした散文詩などがよく合います。
私には…

セイさんはどうなんでしょうかね~♪
Commented by NOONE-sei at 2008-12-14 01:42
しょーじさん、
自慢しますがわたしは物知らずですからね、調べてしまいましたよ、「コレスポンダンス」。
http://www.adachi.ne.jp/users/yossie/corepon.htm
ボードレール『悪の華』、すてきっ。堀口大學の訳は好き好き。・・知覚融合ですね?
「共感覚者の驚くべき日常―形を味わう人、色を聴く人 」
「ぼくには数字が風景に見える」
 ↑
この二冊は気になる本で、「共感覚者~」のほうは友人に本を買わせ、読ませ、
わたしは読まずにあらすじを教えさせるというのを強要しました。
私自身は共感覚を持ちません。
残念だ!いるのですよ、知人に、音から色を感じ取れる人が。うらやましいです。
Commented by NOONE-sei at 2008-12-14 01:55
ひすさん、
宵っ張りのセイです♪こちらでは、夜(よ)っぴかりと言うです。
>大きな文字の角っこをよじ登っているような・・
あら~かわいい比喩。

>セイさんはどうなんでしょうかね~♪
自分の文章がどうか、ってことかな、それとも好みがどうか、ってことかな?
好みで言うと、
感じたことを言葉に置き換えるときに、レトリックを多用しすぎて
飾りばかりになるのは、ひとりよがりでそれはどうかと思いますが、
かといって、四角四面な論理的文章というのも味わいに欠けるように思うので、
ちょっとだけ味付けというか遊びというか、感覚的な言葉がひそんでいるのがいいです。
自分が書くときにも気をつけようと思っていることなの。
Commented by NOONE-sei at 2008-12-14 02:03
しょうじさん、
追伸です。
ごめんなさい、↑のお写真は
古いお屋敷の、各部屋にとりつけてあるインターホンだったか呼び鈴だったかを
まとめて受ける機械・・・・だったと記憶しています。
Commented by しょーじ at 2008-12-15 13:04 x
はぁ~、オブジェじゃなくて、実際に使われている機械だったんですね~。
追伸、どうもありがとうございました。

もしかすると、セイさんもランボォのように「よる」や「つき」と声に出すと、
何か色が見えたり、何か違うものが見えたりするのかな、と・・・(苦笑)。
残念ながら、私にはあらすじを教えてくれる友人がいませんので、
「共感覚者~」のほうは買って本棚にしまったままです(笑)。
Commented by NOONE-sei at 2008-12-16 00:00
しょーじさん、
はい~。そんなわけでこの「絵のような文のような」シリーズには、
自分なりにそのお屋敷に関するものを載せて統一感~。

アルチュ~にはまだすこし遠いらしく、
へべへべに飲んでもまだ「見え」ないのですよ。
ほんとに残念だわぁ。
本、しょーじさんは読書なさりそうだから、お読みください、
そしてわたしに教えてください。きゃはは
Commented by ブッピー at 2008-12-16 00:13 x
セイさんこんばんは。
以前テレビのクイズ番組で、人が旅をした時一番感じるとか残るのは視覚、聴覚、嗅覚のどれでしょうか。という質問に私は迷わず嗅覚と答えたのですが、音から色じゃなく白や雪の写真で雪の匂いを思い出し
緑や草の写真で草の匂いを感じる私は。。。。。
凡人なんでしょうねぇ~(笑)
Commented by NOONE-sei at 2008-12-20 02:20
ブッピーさん、
うわぁーーん、コメントに気づくの遅くなってごめんなさい!!
ゆるしてケロ、ごめんしてケロ。
わが家の新参犬の名はケロ コ ・・じゃなくてペロ コ 。
よろしくお願いしたくてしつこく言ってみました。もういい食べごろです、ははは

ブッピーさん、お誕生日おめでとうございました♪
ブッピーさんは非凡だと思う!きっぱり。
だって、嗅覚??それ、れっきとした知覚融合じゃないですか?
で、クイズの答えは何だったのかが、とーーーっても気になるんですけど?


Commented by bbking1031 at 2008-12-21 00:44
トップの写真のお菓子が食べたい。
Commented by NOONE-sei at 2008-12-21 01:25
osaさん、
えっへっへん。
千と線の文箱に、おっきく和菓子教室のときの先生の手を載せました。
このたくさんの練りきりあんこで作った生菓子はねーー
目の前で魔法のように作ってくれて一個一個お皿に載せてねーー
とってもおいしくてねーー
受講生みんなで、食べちゃった!きゃ
Commented by ブッピー at 2008-12-23 00:50 x
セイさんクイズの答えは嗅覚でした~。
時には非凡人な人を嘲ったり、時には尊敬したり、羨んだりする
そんな私は凡人です!きっぱり(笑)

そして、おめでとう♪をありがとうございます♪
いくつになっても、おめでとう♪と言って貰えるとうれしいでっす♪

で、ペロコさん(*^m^*)もうむちゃくちゃ可愛いなぁ~~
と、もっと写真でないかなぁ~~と、楽しみにしてるんですよ!
あんな大雪の中でシワコさんとペロコちゃんと私も一緒に
遊びたーーっい!!



Commented by NOONE-sei at 2008-12-23 21:47
ブッピーさん、
そうなのか!嗅覚!なんかそのほうが不思議な気がするなぁ・・
キンモクセイくらいにしか反応しないもん。
そんなわたしは鈍人です!きっぱり(笑)

お誕生日だったしクリスマスだしお正月だし、
ブッピーさん、おめでとう三昧ではありませぬか。
・・で、なにごちそう作るですか?
  ↑
食い意地が張っているのでどうしてもこれになるです

ブッピーさんのところって、うちよりずっとずっと南なのに、
雪があるでしょ、水があるでしょ、犬にはたまらん環境ですよね、
体で一緒に遊んでいるブッピー家を拝見するとすんごいなぁと思うのですよん♪
名前
URL
削除用パスワード


<< 絵のような 文のような  四 絵のような 文のような  弐 >>