秋の夜長ということばがあるけれども、冬の昼間こそ短い。 夕暮れはあっという間に夜になって、かちんと輪郭のある月が出る。 月の近くには、木星と金星が仲良く居るのだとか。 わたしの住んでいる場所では、星々が見えすぎるほどよく見える。 夜だとか月だとかいうことばには魔力があって、 実際に見る夜より月より、想像する夜の面積は広く、月は光る。 綺麗な本や挿絵にも魔力があって、 絵が目をとろけさすとしたら、文は眼をとろけさす。 目は器官だから、実際にはとろけるはずはないんだが、 眼はまなざしだから、文のもたらすものは蠱惑(こわく)的でくらくらする。 ・・絵のような 文のような こうして書く夜話のお題にはぴったりとこないかもしれないのだけれど、 とろけさすようなものたちから受ける感触を なんと名づけたらよいものか、わからなくてわからないまま そのままをお題にしてしまったというわけ。 * * さて今夜は宇野亜喜良の挿絵の絵本を。 江國香織の書いたものって、これ以外に読んだことがない。 名が想起させる体(たい)が、麗(うるわ)しすぎるからだな。 ここからはいろいろ。 そのポスターと懐かしい書式のチラシ。 ところで、夜に動き出すものたちの登場する絵本があるのだけれど、 このお話はまた次の夜に・・。
by NOONE-sei
| 2008-12-13 03:21
| 絵のような 文のような(5)
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